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2013.07.26.07.12

Cry For The Nations

夜が明ければ2日目だ。
完全に膠着してしまったな。
一向に、音沙汰なしだ。後ろからも、前からも。

たたかいは既におわっているはずなのだ。
首都は陥落した。政庁はもぬけの殻で、うまく逃げ果せたのかどうか。解放された市民によって、嬲り殺しにあったものも、いるのに違いない。
彼らは夢の真っ只中、この世の春を謳歌しているのに違いない。

だが、ここではどうだ。
何も変わらない。
いや、さらに酷くなっている。

俺達の目の前にいるやつらは未だに敵のままだし、その一方で、後方からの補給も途絶えて久しい。
どこかの誰かがここで、手前のけつを拭うときなのだ。今すぐにでも、だ。

まっしろな旗を振りかざして、さえない雁首を曝け出しさえすればいいのさ。
そうすれば、すべてが終わる。

そうさ、それだけさ。

にも関わらずに、誰もが、このままである事に拘っている。
たたかうこともにげることもどちらもできずに、ただただ、陽に灼かれ、雨に打たれ続ける事だけを望んでいる。

望んでいるだって。
まさか。
誰が。一体。

だが、この時が永遠に続く限り、俺達は生きていられる。
あいつも死んだ、こいつも死んだ。
脚を喪ったものもいる。視力を奪われたものもいる。
身体中を血に染めて、さっきまで喰らっていた飯をはらわたから吐き出してやつは死んだ。
腐った内蔵で蛆虫を養って、身体の穴という穴から、蠅が飛び出していったやつも死んだ。
でも、遺った俺達は活きている。いま、この時だけを。

だから、きっと、怖いのさ。
この瞬間を奪われるのが。

[the text inspired from the song "Cry For The Nations" from the album "The Michael Schenker Group" by The Michael Schenker Group.]


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