2007.06.26.23.27
前回の語尾が「ね」だったので、語頭が「ね」の単語に関して綴らねばなりません。
ふと、『ネクロノミコン(Necronomicon)』という言ってはならない単語が頭の片隅を廻りますが、それは例えその語句がどの様な意味を持っていようとも、ここでは勿論禁句です(ゲェムが終ってしまうからね)。
と、いうわけでちょっとまわりくどい言い回しで「ねむれるもりのびじょ」でいきましょう。
さて、「ねむれるもりのびじょ」と云えば、川端康成の『眠れる美女
』や藤子・F・不二雄の『世界名作童話』(『藤子・F・不二雄少年SF短編集
』収録)の中の一篇のショートショートをも思い出しますが、ここでは変化球を投げずに直球を投げてみます。
と、云ってもディズニー(Disney)映画の『眠れる森の美女
(Sleeping Beauty)』は、クライマックス・シーンしか思い出せないし、主題歌も思い出せない。「いつか王子様が(Someday My Prince Will Come)」なんて、タイトル的にもぴったりだけれども、残念ながらこれは『白雪姫
(Snow White)』。
『眠れる森の美女
(Sleeping Beauty)』からのスタンダード・ナンバーと云えば『いつか夢で(Once Upon A Dream)』になります。
『眠れる森の美女
(Sleeping Beauty)』には、いくつかのヴァリエーションがあって、その遠い親戚には、かの『白雪姫
(Snow White)』も含まれる様です。つまり、毒林檎を喰べて"眠る様に"死んでしまった姫(もしくはその逆の”死んでいる様に”眠ってしまった姫)が、白馬の王子様のくちづけによって目覚めるという意味において。
ところで、僕が初めてこの物語のひとつに接したものは、ある年齢に到達した姫君が、呪によって紡ぎ車(spinning wheel)に刺されて眠ってしまうというもの。以来。幼心に、刺されると死ぬというイメージが出来上がって、ちょっとしたトラウマ(Trauma)になっている様です。
ナニモノかに刺される(もしくは触れる)事によって体験する臨死体験や深い睡眠状態に陥るというメタファーは、以前、性的なもの(疑似性体験)として分析出来ると云う様な書物を読んだ記憶があるけれども、さすがに出典までには辿り着き得ません。しかし、辿り着く事は出来なくとも、マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)の所謂『大ガラス』こと『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも[The Bride Stripped Bare by Her Bachelors, Even, (La mariee mis a nu par ses celibataires, meme)]』にあと、もう一息という気もします。
それよりも、ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)の小説『オーランドー
(Orlando: A Biography)』で、主人公が深く永い睡眠から目覚めると、男性から女性に変身していたという一節は、この『眠れる森の美女
(Sleeping Beauty)』という物語とどういう関係があるのだろうか?というのが、目下の課題ではあります。
いや、そんな事よりも、主人公の姫君の様に100年間眠り続けるその果てに観る夢はいったいなんなのだろうか? 日中の電車での移動中に、ふと陥る睡魔の深さに唖然としてしまう僕には、検当もつかない事です。僅か数分の居眠りの中での、真っ暗闇の恐ろしさと比べてのそれは...。
と、言う訳で次回は「よ」
ふと、『ネクロノミコン(Necronomicon)』という言ってはならない単語が頭の片隅を廻りますが、それは例えその語句がどの様な意味を持っていようとも、ここでは勿論禁句です(ゲェムが終ってしまうからね)。
と、いうわけでちょっとまわりくどい言い回しで「ねむれるもりのびじょ」でいきましょう。
さて、「ねむれるもりのびじょ」と云えば、川端康成の『眠れる美女
と、云ってもディズニー(Disney)映画の『眠れる森の美女
『眠れる森の美女
『眠れる森の美女
ところで、僕が初めてこの物語のひとつに接したものは、ある年齢に到達した姫君が、呪によって紡ぎ車(spinning wheel)に刺されて眠ってしまうというもの。以来。幼心に、刺されると死ぬというイメージが出来上がって、ちょっとしたトラウマ(Trauma)になっている様です。
ナニモノかに刺される(もしくは触れる)事によって体験する臨死体験や深い睡眠状態に陥るというメタファーは、以前、性的なもの(疑似性体験)として分析出来ると云う様な書物を読んだ記憶があるけれども、さすがに出典までには辿り着き得ません。しかし、辿り着く事は出来なくとも、マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)の所謂『大ガラス』こと『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも[The Bride Stripped Bare by Her Bachelors, Even, (La mariee mis a nu par ses celibataires, meme)]』にあと、もう一息という気もします。
それよりも、ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)の小説『オーランドー
いや、そんな事よりも、主人公の姫君の様に100年間眠り続けるその果てに観る夢はいったいなんなのだろうか? 日中の電車での移動中に、ふと陥る睡魔の深さに唖然としてしまう僕には、検当もつかない事です。僅か数分の居眠りの中での、真っ暗闇の恐ろしさと比べてのそれは...。
と、言う訳で次回は「よ」
- 関連記事
-
- じかんりょこう (2007/07/10)
- よしんはんじ (2007/07/03)
- ねむれるもりのびじょ (2007/06/26)
- りんね (2007/06/19)
- しりとり (2007/06/12)