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2008.01.23.00.31

茫然自失ヲ詠メル

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遅い冬 君の詞は 謂れなく 泪え流さず 風の音を聴く
るい詠める



<読み>
おそいふゆ きみのことばは いわれなく なみだえながさず かぜのねをきく

<意味>
晩冬に聴いたあなたのことばはいわれもないもので、決してなみだも流す事も出来ず、風の音を聴いている。

<解説>
一昨日は暦の上では、大寒。また、ここ数日、毎日の様に関東では降雪の予報が出されている。そんな季節に、作者は恋人からあまりに理不尽なことばを聴く事になる。その理不尽さには、悲しみよりも、ある決意を作者に促させたようである(尤も、結句の「風の音を聴く」は如何様にも解釈は可能ではあるが)。
第四句の「え流さず」は、副詞「え」+否定形の助動詞「ず」で。不可能の意味となり、「なみだを流す事もできない」と訳す。
(この項:たい)

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