fc2ブログ

2013.02.25.06.51

これもまた悪い夢の続き 53.

こんな夢をみた。

images
"Goodbye, Eddie, Goodbye" composed by Paul Williams,
performed by Archie Hahn and Jeffrey Comanor as The Juicy Fruits
for the movie "Phantom Of The Paradise" directed by Brian De Palma (the original movie poster)

気がついてみると、ぼくはテーブルにうつ伏せになっている。両の腕で己の頭を抱え込む様にして、眠っている様だ。そんな己に気がついて頭をもたげようとすると、くらくらする。頭痛もするし、酷く喉も乾いている。そんな最悪の状態で、正面をみれば、Sの顔がある。

これから先はSがぼくに語ることば、そのままだ。

ぼくたちはあるパーティに参加する為に、男女数名でHという会場にのりこむ。
Hは再開発の進む地帯の一角にありながら、そこだけ、時間と空間が置き忘れた様な場所にある。旧びた4階建てのビルは、いつ朽ち果てても不思議ではない様相を呈しているが、それがかえって人気を呼び、ギャラリーやライヴ・スペースとして人気を博している。
今夜はその総てのフロアを使って、あるパーティ・イヴェントが開催されているのである。

ぼく達がHを訪れるのは、皆、初めてだ。スペースとして人気があるその上に、会場自体は狭く小さい。だから、ここで催し物をひらけるモノは数が限られているし、ここのチケットを入手するのは、かなりの困難を有する。
今夜、ぼく達が紛れ込めるのは、いつもは各フロア毎にひらかれるイヴェントが、4階ぶち抜きの共同開催だからだ。単純に言えば、競争率が普段の1/4という訳だ。

初めての場所ではあるけれども、そこはそれ。
大音量の音楽もあれば、酒も呑める、偶々知り合いに遭遇する事もあれば、新しい出逢いを求めて行動する事も出来る。
だから、会場に入るや否や、それぞれ各自が銘々、好きなフロアへ好きな音楽へ好きな酒へ好きな友達へ、そして好きになるかもしれない未知のヒトを求めて、ばらばらに動き出す。
勿論、言うまでもなく、こんな行動はぼく達にとっては日常茶飯事。いつもの行動普段どおりなのだ。誰もお互いを干渉する事なく、勝手気侭に、自身の嗜好と好奇心とを満足させるのである。

小一時間も経過したのだろうか。仲間のひとりが踊り場に倒れているぼくを発見する。
しかも、下半身が丸出しになっていて、身につけているものと言えば、濡れたシャツ一枚だ。

Sの説明がこの件に至って、なぜ、いまのぼくが、こんなにも寒いのか、ようやく気がつく。下半身には、安物のスウェット・パンツしか穿いておらず、上半身裸の上に、薄出のカーディガンかなにかを羽織っているだけなのだ。

ぼくをみつけた数名が、ぼくを起こし、介抱しようとする。誰も事態が呑込めず、ぼくに説明を求めても、呂律が廻らない。周囲のモノ達に咎めても、関わり合いを避けたいのか、誰もが無言のままである。

揺り起こされたぼくは、意識が回復し始めたのか、それとも、他の夢の中を彷徨っているのか、ただ、譫言の様に、あることばを繰り返すばかりだ。
「にもつは、にもつは」

ぼくを抱き起こしたSは、咄嗟の判断で「にもつならここにあるから」と言ってしまう。あるのかないのか解らないモノを探しても埒があかないからだ。一応、かたちばかりにそばにいたモノに耳打ちして、クロークまで行かせる。
「預けてあるモノがあるのかないのか、それだけでも知っておこうとおもって、ね。後日、回収する為の手筈だけでも知っておいてもいいだろう、てわけさ」

そこで、Sはぼくを肩車して、出口へと向かう。
イヴェントの趣旨上、奇異な格好や奇矯な扮装のヒトビトは数知れずいるけれども、さすがに下半身剥き出しのモノは、ぼくしかいない。トップレスで歩き回っている女性達でさえ、ぼくを観たら一様に眼をそむけてしまう。
それだけ汚らしく、哀れで惨めな姿態を曝け出しているのだ。

そんなふうに抱きかかえられながら、ようやく会場出口に辿り着く頃に、一悶着が起きてしまう。

Sに抱えられた反対側の肩が、ある人物にふれてしまうのだ。しかも、意識が半濁で呂律も廻らないぼくの方から、彼につっかかっていく。相手はぼくの身なりに一瞬、ひいてしまうが、その腑甲斐の無さを立ち所に理解し、やりたい放題のままにしてしまう。

「ぢゃあ、そのとき、おまえはなにをしていたんだい。どうして、助けてくれなかったのさ」

Sの説明はこうだ。

「だから、そいつにボロボロにのされたお前をおれ達が発見したんぢゃあないか。おれがお前をみつけた時は、すっぽんぽんでのびていたんだよ。犯人なんかどこへ行ったか解る訳ないだろう」

時間軸があやしい。だけれども、それよりも寒くて寒くてしかたがないのだ。

images
"She's Lost Control" performed by Joy Division for the album "Unknown Pleasures",
featured for the movie "24 Hour Party People" directed by Michael Winterbottom (the original movie poster)
関連記事

theme : 今日の出来事 - genre : 日記

nightmare continues | comments : 0 | trackbacks : 0 | pagetop

<<previous entry | <home> | next entry>>

comments for this entry

only can see the webmaster :

tackbacks for this entry

trackback url

https://tai4oyo.blog.fc2.com/tb.php/1062-9e112627

for fc2 blog users

trackback url for fc2 blog users is here