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2008.01.01.15.41

りはく

盛唐Tang Dynasty)の詩人、李白Li Bai)に「月下獨酌」という詩があります。欧米では、"Drinking Alone by Moonlight"とか"Amongst the flowers is a pot of wine"とか"Last Words"とか"We Three"とかと、翻訳されて紹介されています。

月下獨酌  李白

花間一壺酒 獨酌無相親
舉杯邀明月 對影成三人
月既不解飲 影徒隨我身
暫伴月將影 行樂須及春
我歌月徘徊 我舞影零亂
醒時同交歡 醉後各分散
永結無情遊 相期遙雲漢


読み下し文や現代語訳や解釈は、こことかこことかを読んでもらう事として。

では、何を書くかというと、同時代に活躍し、詩聖と謳われた杜甫Du Fu)に「李白一斗詩百篇」と称えられた、李白Li Bai)とお酒の関係性であります。

と、いうよりも、これはあくまでも個人的な体験によるものですが、ネット閲覧中やPCと格闘しながら、アルコールを摂取していると、いつもよりも、悪酔いしませんか?
独りでプライベートなスペースで、己自身のペースで呑む[そして呑みまくる]という事自体に原因があるかもしれないけれども、通常の飲酒量よりも少ない摂取量で、普段よりも遥かに泥酔します。いや泥酔というと聞こえは悪いけれども。まぁ、酔いの廻り方には、あまり感心しないものがあります。

ところで、これと良く似た"悪酔い"の経験は、別の環境/別の条件でした事があります[って、いつものことぢゃんというツッコミは不要です]。
それは、海外での酒席や、外国人との酒席の場合です。使い慣れない片言の英語でコミュニケーションをとろうとすると、通常よりも大胆に喋くり倒して、その上呑み倒してしまう。しかも、決まって悪酔いする。

単に、アルコールの勢いというだけの事なのか?
それとも、普段使わない脳の経路が開かれて、そこに、アルコールが注ぎ込まれるのか?
それとは逆に、アルコールが注ぎ込まれる事によって、普段、使わない脳の経路が活性化されるのか?
どちらなのだろうか?
そして、日本語と他言語との脳領域の関係性は、日本語とネット言語[?]との関係性に等しいのか?
謎であります。

と、いう事を「李白一斗詩百篇」という言葉から、ふと、思い出します。

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呑めば呑む程に、酔えば酔う程に、創造力が自由な領域へと侵犯してゆく。
月下獨酌」も、本来ならば独り寂しく呑む筈の酒も、春の月の夜が、孤独な作者をこころの交歓へと誘う幻想へと導いて行く。

だから、"Drinking Alone by Moonlight"とか"Amongst the flowers is a pot of wine"とか"Last Words"とか"We Three"という英訳タイトルのゆらぎは、詩のモチーフをどこに置くべきかという解釈の違いでしょうね。

ホントはここで、その逆の悪しき例、1960~70年代のミュージシャンのドラッグ禍へと論を及ぼすべきなのかもしれないのだろうけれども、今日は元日New Year's Day)。
「春、酒、李白Li Bai)」という三大噺[なのか?]に今日は留めて、禍々しいそのテの話は、別の日に譲り、今日は詩仙李白Li Bai)に思いを馳せて、彼の名からとったお酒でも頂きましょう。

次回は「」。
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