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2013.01.01.16.38

ういんだむ

カプセル怪獣 (Capsule Monster) ウインダム (Windam) は、TV番組『ウルトラセブン (Ultra Seven)』 [19671968年放映 TBS系列] に三度、登場する。
第1話『姿なき挑戦者 (The Invisible Challenger)』 [監督:円谷一 脚本:金城哲夫 特技監督:高野宏一]、第24話『北へ還れ! (Return To The North!)』 [監督:満田かずほ 脚本:市川森一 特技監督:高野宏一]、第39話『セブン暗殺計画 前篇 (The Seven Assassination Plan [Beginning])』 [監督:飯島敏宏 脚本:藤川桂介 特技監督:高野宏一] だ。
いずれも、モロボシ・ダン (Dan Moroboshi) [演:森次晃嗣 (Kohji Moritsugu)] が何らかの事情によって、ウルトラセブン (Ultra Seven) への変身が阻まれている際に、その窮余を補うかたちで、モロボシ・ダン (Dan Moroboshi) =ウルトラセブン (Ultra Seven) によって、戦闘へと投擲されるのである。

カプセル怪獣 (Capsule Monster) は、ウインダム (Windam) 以外に、番組中では、ミクラス (Miclas) とアギラ (Agira) が登場する。
番組内の描写等から、カプセル怪獣 (Capsule Monster) 自体は、この3匹に留まらず、もう少し、モロボシ・ダン (Dan Moroboshi) =ウルトラセブン (Ultra Seven) の指揮下にある様に見受けられるけれども、実際に登場するのは、この3匹だけである。

そして、ウインダム (Windam)、ミクラス (Miclas)、アギラ (Agira)、この3匹を比較した場合、ミクラス (Miclas) とアギラ (Agira) の2匹の登場するエピソードがそれぞれ2話に留まるのに対し、ウインダム (Windam) は先に書き出した様に、3話にも及ぶ。
しかも、ウインダム (Windam) の初登場話は、先に書き出した様に、第1話『姿なき挑戦者 (The Invisible Challenger)』、番組初回時であり、そこできちんと、モロボシ・ダン (Dan Moroboshi) =ウルトラセブン (Ultra Seven) とカプセル怪獣 (Capsule Monster) の関係性が解説されているのである。
つまり、実際に番組中に登場した3匹のカプセル怪獣 (Capsule Monster) の中でも、別格とは言いきれないかもしれないが、他の2匹よりは、物語の中での比重が高いのかもしれない。

だけれども、そう断言出来るのは、現時点での視点があってのモノである。
番組が放送された当時、否、その番組が放送される直前の時季は、ウインダム (Windam) よりもミクラス (Miclas) の方が、遥かに知名度が高かったのである。

それと言うのも、番組のパブリシティー展開において起用されたのは、第1話『姿なき挑戦者 (The Invisible Challenger)』ではなくて、第3話『湖のひみつ (The Secret Of The Lake )』 [監督:野長瀬三摩地 脚本:金城哲夫 特技監督:高野宏一] だからなのである。
つまり、そのエピソードでは、カプセル怪獣 (Capsule Monster) ミクラス (Miclas) と宇宙怪獣 (Space Monster) エレキング (Eleking) との戦闘があり、プロモーション上でも、この2匹の対峙する映像なり画像が、大きくフィーチャーされたのである。

ちなみに、一方の第1話『姿なき挑戦者 (The Invisible Challenger)』でのウインダム (Windam) は、宇宙ハンター (Space Hunter) クール星人 (Alien Cool) の操作する円盤に翻弄されるばかりだ。そもそもがこの第1話『姿なき挑戦者 (The Invisible Challenger)』は、モロボシ・ダン (Dan Moroboshi) =ウルトラセブン (Ultra Seven) が活躍する世界観の設定の説明に終始してしまっている。そこでの敵、クール星人 (Alien Cool) も等身大の大きさであるばかりでなく、操演で表現されてしまっているので、激しい戦闘シーンや格闘シーンが不在なのである。
否、その代わりに、ウルトラセブン (Ultra Seven) にあってウルトラマン (Ultraman) にない必殺技、アイスラッガー (Eye Slugger) が初登場しているので、これで、帳尻はあっているのかもしれない。

そして、主役である筈のウルトラセブン (Ultra Seven) の戦闘シーンや格闘シーンがスポイルされてしまってあるが故に、逆に、カプセル怪獣 (Capsule Monster) という存在、ウインダム (Windam) という存在に、注目が集まるとも言える。

だから、番組を初めて観た当時のぼく達は、毎回毎回、新しいカプセル怪獣 (Capsule Monster) が登場して、善のウルトラセブン (Ultra Seven) と悪の宇宙人の対決のその前に、それぞれの傀儡である怪獣同士の激しいぶつかりあいを観れると思い込んでしまったのだ [そう想わせる伏線が、ミクラス (Miclas) 登場の第3話『湖のひみつ (The Secret Of The Lake )』のパブリシティー展開なのである]。

そおゆう意味では、『ウルトラセブン (Ultra Seven)』という番組は、ちょっと残念なモノでもあるのだ。

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一方、ウインダム (Windam) 自身は、第24話『北へ還れ! (Return To The North!)』に於いては、オーロラ怪人 (Phantom Of Aurora) カナン星人 (Alien Cannan) の支配下となって、ウルトラセブン (Ultra Seven) と激突し、第39話『セブン暗殺計画 前篇 (The Seven Assassination Plan [Beginning])』 に於いては分身宇宙人 (Shadow Cloning Alien) ガッツ星人(Alien Guts) によって、致命的な敗北を喫する。
基本的に物語の設定上、その後に登場する主役、ウルトラセブン (Ultra Seven) の引き立て役を引き受けている損な役回りを演じ続けている [掲載画像は第39話『セブン暗殺計画 前篇 (The Seven Assassination Plan [Beginning])』 より、ウインダム (Windam) の立往生 (The Last Stand) のシーン。こちらより]。

にも、関わらずに、ぼく達がウインダム (Windam) を忘れられない理由は、恐らく、その美しいフォルムにあるのだ。
シルエットで描けば、ウルトラセブン (Ultra Seven) のデフォルメの様でもあり、銀色に輝く外観は、ヨーロッパ中世の甲冑 (Plate Armour) の様でもある [しかもご丁寧にも、ウインダム (Windam) の股間は当時のコッドピース (Codpiece) を模している様にも観えてしまう]。

ウインダム (Windam) の様なヴィジュアルは、円谷 (Tsuburaya Production) 作品で言えば映画『地球防衛軍 (The Mysterians)』 [本多猪四郎 (Ishiro Honda) 監督作品 1957年制作] に登場した地底ロボット (Giant Robot) モゲラ (Moguera) や映画『キングコングの逆襲 (King Kong Escapes)』 [本多猪四郎 (Ishiro Honda) 監督作品 1967年制作] に登場した電子怪獣 (Mechanical King Kong) メカニコング (Mechani-Kong) 等の、伝統の上にあるモノだ。
生物を模したメカニズムと言うべきなのだろうか。生命体に備わっている機能美に準拠し、それをさらに強靭な素材で構築させる。その結果そこに溢れるのは、眩いばかりの生命力と逞しいかぎりの重厚さなのだ。

でもそおゆう視点で眺めてしまうと、その最期もまた、なぜだか共通性を備えてしまっているのだ。
モゲラ (Moguera) は一体は橋から転落して破壊され、遺る一体もマーカライトファープ (The Markalite Cannon) の下敷きにあって敢えなくの絶命だし、メカニコング (Mechani-Kong) も東京タワー (Tokyo Tower) からの落下で破壊されてしまう。
つまり、そおゆう、外観の勇ましさの割に、意外と打たれ弱い。
これもまた、伝統のひとつであり、それを引き継いでしまったモノの陥らざるを得ない宿命というモノなのだろうか。

次回は「」。
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