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2008.12.16.20.10

けしのはなはあかくさく

芥子(Poppy)の花が紅く咲くと唄ったのは藤圭子だけれども、彼女が唄った暗いその歌を教えてくれたのは、赤塚不二夫なのかちばてつやなのか、それとも、上村一夫なのか辰巳ヨシヒロなのか、今となってはもう想い出せない。僕が憶えている事といったら、彼らがその作品の登場人物達に唄わせたその歌は、テレビやラジオで唄われていたのではなくて、当時の世相を如実に反映していたマンガ週刊誌においてだったという事なのだ。
そして、その記憶は、ある種独特の匂いと共にある。
それは、月に一度、嫌々連れてかれた理容室の、刈り取られた毛髪の匂いかもしれないし、父親に連れて行かれた雀荘で食べたラーメンの匂いかもしれない。

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theme : ふと感じること - genre :

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