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2011.08.30.17.58

らぴっどあいむーぶめんとすりーぴんぐ

闇の中でなにかが囁く。

もうおわりだよ。

そんな得体の知れない言葉に驚かされて、跳ね起きるとベッドの中にいる。
ことばの余韻に怯えながらあたりを見回してみると、そこには眠る前にあった日常がそのままある。
部屋の中の調度も、眠る前の記憶のままだし、同居人もぐっすりと眠っている。
朝はまだだった。
ふと、目覚ましを観ると、そんなに時間が経っていないのに気づく。

一体、なにがおわりだと言うのか。あの声はだれだったのか。そのおわりはこれから訪れるのか。それともすでにおわってしまったのか。

ただ解っているのは、そのことばはなぜだかおそろしく、そのおそろしさを反復するたびに、ぼくの胸は昂り、息は荒くはやまっている、その事だけだ。

夢を貪る彼女を起こして一笑にふされるか、さもなければ、その肢体に腕を這わせれば、もう少し、たしかなものが解るのかもしれない。

しかし、何故だか、それは躊躇われる。
とてつもないおそろしいことが起こるのかもしれない、絶対にありえないことがおきるのかもしれない。
そんな気がしてしかたない。
彼女のたてる寝息は、いつもの彼女のままなのに。

ぼくは朝がやってくるまで、身じろぎも出来ずに、そうして待っている。
ほんとうにおわりなのか。
なにがおわりなのか。
すでにおわりなのか。

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theme : ふと感じること - genre :

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